魂の鼓動

スピリチュアルセラピスト / カイロプラクター / 画家  トーマスりか のブログ

親の元へと帰っていった、保護スズメ「すずちゃん」(後編)

私の家ですっかり元気になったすずちゃん。

いよいよ親の元へと返しに行きます!

 

親は自分の子どもの声を覚えていて、

でもその記憶のリミットは4〜5日なんだそうです。

それが過ぎると、

親に返せる可能性はほぼなくなってしまうということ。

ヒナ鳥が野生で生きられる可能性が絶たれるということです。

本当は、

たった1回で親元に返せるとは限らないので、

天気のいい午前中を狙って、

1回3時間ずつくらいを、

連日トライするのがいいみたいです。

が、

私の仕事の都合で、

4〜5日というリミットの中でトライできでるのは頑張っても1回か2回。

チャンスはとても限られていました。

 

 

 

親元に返したその日は、

予定が夜まで詰まっていたので、

元々はその翌日にトライするもりでいました。

けれども突然、

朝の看護師の仕事がもうすぐ終わる5分前になって、

「今日これから親に返しに行こう!

絶対に行かなきゃっ!!」

という思いが強烈に湧いてきました。

この感覚は見えない存在からのメッセージなので、

今日行ったら会えるのかもしれない!

そして、

今日行かなければ、

もしかしたら会えないのかもしれない!!

そう期待と危機感を抱きながら、

急遽予定変更。

朝の看護師の仕事の後、

セラピストの仕事が始まるまでに空いている時間はたったの1時間でしたが。

その間に、

ケージに入れたすずちゃんを片手に自転車を走らせ、

すずちゃんがいたという場所へと、

地図を片手に向かいます。

 

そして、

現地に到着!!

保護される前にいたという植木の近くに、

すずちゃんの入ったカゴを置きました。

出発前にすずちゃんをお腹いっぱいにしてきたので、

最初は元いた場所に戻ったのに気付いてるのか気付いてないのか、

ウトウトウト…。

その間になんと!

昨日弱ったすずちゃんを見守ってくれていたという、

近所のお豆腐屋さんのおばちゃんが、

偶然お店とつながった建物の、

家の玄関の扉から現れたのです!!

(お店はまだ開店していない時間なのに)

「お豆腐屋さんですか?」

と尋ねると、

最初はポカンとしていたおばちゃん。

でも

「昨日保護したスズメのことを知っていらっしゃいますか?」

と聞いたところから、

そのおばちゃんの表情は変わり。

それから親に会えるまでの経緯を、

ずぅーっと一緒に見守ることになりました。

すずちゃんが元気になったのを、

とっても喜びながら。

 

 

 

ウトウトしているすずちゃんに、

「今日は時間がないのよー、
そろそろ鳴いてぇぇ〜〜!!!」

そう祈っていると、

他のスズメの声に刺激されてか、

私のテレパシーが飛んだのか、

10分後くらいに

ピーピーピー♪♪♪

目をぱっちり開いて、

いつもの調子で鳴き始めてくれました。

すると…。

 

「見て見て!

スズメが来たわよ!!

あれお母さんじゃない!?」

とおばちゃん。

「えっっっ!!!

どこどこどこっっっ!?」

おばちゃんが指差す方向に視線を向けると。

本当だ!

すずちゃんが鳴き始めて1分もしないうちに、

電線の上を小さく飛び跳ねながら近づいて来る成長のスズメが!

えっこんなに早く?

でももしや……!!!

 

興奮して、

大きな音量で口が止まらないおばちゃん。

『人の気配があると親スズメが近寄ってこれない』

という前情報を頭に入れていた私、

けっこう焦る!

「私達がいると、

親が近づけから静かにしてましょう!

そばを離れましょう!」

おばちゃんの話に相づちを入れながらも、

必死に場所の移動を促します。

そして、

すずちゃんのカゴの扉を全開に開き、

おばちゃんの口を完全に止めるのは難しかったけど、

なんとか少し離れた所へ移動できました。

するとその後から、

感動の光景が続きます。

 

 

 

すずちゃんが

ピーー♪

とひと鳴きすると。

親スズメが

ピーーー♪

で、

またすずちゃんが

ピーー♪

とひと鳴きすると。

親スズメが

ピーーー♪

まるで“やまびこ”のように。

お互いの声を確認し合うかのように。

すずちゃんと親スズメの声の掛け合いは、

5分以上続きました。

 

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よぉ〜く見ると、カゴの扉(向こう側)の縁で立っているすずちゃん、見えますか?

植木へ飛び移る直前の写真です。

私とおばちゃんは、影から心臓バクバクで見守っています。

 

その後、

すずちゃんはカゴの外へ出て、

保護した時にいたという植木に低空飛行で上りました。

そうすると、

その姿を見て我が子だと確信したかのように、

親スズメの方もすずちゃんのいる植木の方へと、

電線の上をピョンピョンと近づいてきます。

(息を殺しながら見守りますが、

この時点でもう泣きそう…(: 0 :))

そして…

キタァァァーーーーーー!!!!

ついについに、

すずちゃんのいる植木の上に飛び降り、

親子で触れ合うことができました!!!

(音量をなるべく下げながらも、

ワーキャー叫び合う私とおばちゃん。)

 

 

 

その後親スズメが、

狭い道の反対側の高い木に飛んで行きます。

すると、

すぐにその後を追って、

すずちゃんもパタパタパタ……。

その距離15m程。

え、

嘘っ、

そんなに飛べるの!?

“鳥違い”かと思う程、

軽快に飛び!

 

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親スズメを追い、高い木に向かって軽快に飛ぶ!の瞬間。

 

でも木の枝には上手に止まることができず、

近くの車の壁に激突しながら、

地面に落ちてしまいました。

私は一瞬青ざめましたが、

でもそんなの、

親子とも慣れた様子。

すずちゃんは地上でジィッとしたまま

ピーピーピー♪

そしてそこに親スズメが、

早速大きめの虫を捕まえて与えていました。

あぁ、

よかったぁ〜〜!! ジィィィ〜〜〜ン、ウルルッ(;;)

その光景を見ながら、

心配しながらすずちゃんを送り出してくれた夫と職場に、

「お母さん(お父さん?)に会えてるよーー!!!」

の電話での報告。

みんな間違いなくビックリしていました☆

 

 

 

ここで一見落着。

さて終わりにしようかなぁと思いましたが。

でも1つだけ、

どぉーしても気になることが……。

それは。

すずちゃんがいる、

この場所!

人の家の玄関前に置かれた、

大きな車と、

ゴミ袋の間の地面!

目をこらさないと。

すずちゃん、

地面と一体化してるよー。

これ、

もしこの家の人が、

足元のすずちゃんに気付かず歩いてしまったら…。

車が動いてしまったら…。

そんなことを考えると青ざめる思いです。

 

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よーく見ると、地面にすずちゃん。

こんな危険地帯で身を落ち着けてしまいました。

f:id:rikathomas:20180622052955j:plainこの右上にいるのが親スズメさん!

左下に写るゴミ袋の向こうにすずちゃんがいます。

小柄なスズメも、すずちゃんと比べると大きく見えます。

 

親に受け渡してからは必要以上に介入してはいけないと思いつつも。

最悪の事態を回避するため、

親スズメが近くで必死に食べ物を探しまわっている間に、

移動することに。

これから雨も少し降る予定だったため、

お隣の家の屋根の下の植木鉢へ、

ソォ〜〜ッと手で包んですずちゃんを移動します。

私の家では全く手を怖がらなかったのですが、

野生の感覚が戻ったのか、

この時初めて少し羽ばたいて逃げようとする素振りを見せてくれました。

そうそう。

そうやって外敵から身を守るんだよ〜。

 

 

勝手に人の家の植木鉢に申し訳ないと思いつつも、

家から感じられるエネルギーから、

多分快く許してくれそうなお家だとなんとなく分かったのと。

それを見に来たお豆腐屋のおばちゃんも、

「この家は大丈夫よ〜!」

と言ってくれたので、

少しの間その植木鉢を、

すずちゃんの避難場所としてお借りすることに。

 

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ヒナらしいポッテリ丸〜い体♡

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この開いた口の形が何とも可愛い♡ ハート型みたい。

お別れ直前の1枚☆ 気分は晴れ晴れ!

 

雨上がりのせいか、

食べ物がなかなか見つからず、

すずちゃんがしばらく鳴き続けていたので、

お別れ直前に持ってきていたごはんを食べさせます。

その様子を近くで親スズメが、

近づこうにも近づけない顔でこちらを見ていました。

でも意外に、

そこまで心配していそうな気持は伝わって来ず。

私が今まですずちゃんと一緒にいたことを、

なんとなく分かっていそう。

親スズメに

「ごめんなさい。」

と言って離れながら。

さぁ、

名残惜しいけど、

これ以上は親子の邪魔になってしまいます。

下手に人が手を出して、

自然の中で生き抜く力を失わせる訳にもいきません。

そして私も次の仕事のため、

そろそろ帰らなければっ。

 

とてつもなく晴れ晴れした気持ちで帰りました!

この子はきっと、

これからは大丈夫!

元気に育ってねぇ〜〜!!

ばいばい!

すずちゃん!!

 

 

 

余談ですが。

その後。

道を歩きながらも、

スズメのヒナの声に敏感に気付くようになった私。

親スズメとヒナの声は微妙に違っていて、

ヒナの声がするとその姿を探してしまいます。

私の家の近所でも、

時々見かける巣立ちしたばかりのヒナ。

少しだけ残る灰色のホワホワな産毛に、

おぼつかない飛び方、

親に甘える姿。

すずちゃんと重ねて見ながら、

胸がキュゥーーーーン♡

としますね。

私はこんな感じで、

昔から母子愛とか、

動物が、

大好きです!

 

そして、

親スズメに返した後数日経ち。

遠隔ですずちゃんのエネルギーを感じるところでは、

今はとても元気に過ごしている様子。

本当に安心しています。

 

 

 

一度人に保護されたヒナ鳥が親の元に帰れたこと。

これはもしかしたら奇跡だったかもしれません。

こんなに上手く返せることなんて、

もしかして滅多にないのでは??

親も探して待っていたんだろうけど。

思い返せば、

職場から家に持ち帰るときも、

親スズメに返す時にも、

ブログには書ききれない良い偶然が、

沢山重なっていたのでした。

そう思うと、

この出来事も、

必然にもたらされた出来事に違いない。

はて。

じゃあ私にとって、

これは何の意味があったんだろう…?

何となく、

『アニマルコミュニケーションをまたやりなさい』

ということかなと感じています。

(アニマルコミュニケーションは以前やっていたのですが、

人と関わる動物(ペット、動物園などの動物)が苦しい心境でいるのを時々リアルに感じるのが辛く、

熟練する前にやめてしまったのでした。)

もしかしたらまた少し、

やってみてもいいのかもしれない♪

な〜んて、

今思い始めています。

 

2回に渡る、

なんだかワーキャー賑やかな記事でしたが、

読んでいただいてありがとうございました(^^*)♡

 

 

* * * * *  

 

 スズメのヒナを拾った場合の対処方法が書かれているオススメのサイト。

ペットの鳥とはまた違う、

大切な情報が沢山、

しかも分かりやすく書かれていました!

このサイトを作った人にお金を払いたい気持になるくらい、

大〜変お世話になりました m(_ _)m ↓↓↓

すずめSOS

 

またこのサイト内には私達が知っておくべき大切なことが書かれています。

実は、

鳥のヒナの

『誤認保護』

というのがよくあるんだそうです。

巣立ち直後のヒナは少ししか飛べないため、

1羽で地面にいるのは実は普通のこと。

それを無知な人間が

「助けなきゃ」

と善意で保護してしまい、

 二度と親と会えなくなってしまうというケースがとても多いとのこと。

鳥のヒナは、

親がいないと、

野生で生きることができません。

なので、

怪我や、

すずちゃんのように衰弱している場合を除き、

地面にいる鳥のヒナは絶対に保護しないでください!!!

ということなので、

覚えておくためにぜひ読んでみてくださいね。 ↓↓↓

保護する前に

 

あと一応。

(これはご存知の方が多いかなと思いますが)

そもそも野生の鳥をペットにすることは、

法律で禁止されていますよ〜!

 

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* 仕事を1人きりで回すのが難しくなってきたため、ご予約確定までのメールのやりとりなどの事務作業を、近日より私ではないアシスタントさんに依頼することにしました。お問い合わせ時、私からではなくアシスタントさんから返信がいくことになりますので、よろしくお願いします。

 

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